「ハンドルネーム」とは

インターネットはある意味「自分を隠した」コミュニケーションがとれるインフラです。電話であれば相手の「電話番号」がわからなければ電話をかけることは出来ません。電話番号はそうそう新しいものにするわけにもいきませんから、電話番号という情報は「個人情報」です。電話をすれば、あなたの肉声から性別や方言、さらには年代なども類推することができてしまいます。

ですが、「インターネット」であれば完璧に自分を「偽る」ことができるのです。自分を偽るというとすこし少し聞こえが悪いのですが、インターネットを中心にした犯罪も多くなっている昨今です。すべての個人情報をなんでもインターネットに晒してしまうのは少し躊躇われることでしょう。そのような場合インターネットのコミュニケーションのために新たに自分に名前をつけることになります。それは自分がインターネット上で見知らぬ誰かとコミュニケーションをとるための専用の名前です。それが「ハンドルネーム」です。

ハンドルネームは毎日変えても構いません。インターネット上の特定のコミュニティに参加しないような場合は、常に違う名前を浸かっても構わないのです。ですが、たとえ名前を変えても実際にコミュニケーションしている「あなた」という「個性」が変わるわけではありません。どこかにあなたの存在感は残ってしまいますし、名前が変わっても常に同じコミュニティに参加しているようであれば、他の参加者は「昨日と同じ人だ」と気がついてしまうものなのです。

ハンドルネームを変えれば自分が変わるわけではありません。あくまでも自分の本名などから個人情報が類推されてしまうのを防ぐための名前です。インターネット上ではいくらでも別人になれるのですが、それでも表現の端々や文章に表れる「知識」や「教養」などはいつ割れるものではないのです。勘違いしたくないのは、ハンドルネームを固定にしても毎回変えても「あなたは変わらない」ということなのです。

文章や発言などを分析していくと、「同じ人物である」ということはいとも簡単に突き止められるものです。「匿名」であることをいいことに、インターネット上の掲示板やチャットなどを荒らすというような行為はマナー違反ですし、やがて「バレる」ものなのです。ですから、いくらハンドルネームとはいえ常識的な対応が出来ないのであれば、インターネットを利用する資格はありません。

固定のハンドルネームにしても、毎回変わるハンドルネームにしても、あなたとあなた以外の誰かが情報のみでコミュニケーションをとることにかわりはありません。私たちが人である以上、コミュニケーションという行為はなくなりませんし、そこから生まれる「イマジネーション」というものもあります。名前を変えても自分は変えられないのです。自分のインターネット上の発言を見返してみましょう。その端々に「自分」が織り込まれているのです。自分自身の発言の中で、改めて「自分」を発見することも多いものです。ハンドルネームが自由につけられても、自分は一貫した「自分」なのであるということを再認識しましょう。インターネットでは自由ですが、それを利用するあなたは一人しかいないのです。

 

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